『鎌倉英勝寺 英勝院祠堂の唐門』 国指定重要文化財 祠堂・唐門とも寛永20年(1643)建立 平成20年(2008)4月5日撮影 ★2013年5月17日、文化審議会が英勝寺の仏殿(扁額を含む)・山門(扁額を含む)・鐘楼・祠堂(墓塔を含む)・祠堂門(この唐門です)を国重文に指定するよう文科相に答申しました。官報告示はこちら。 唐門の向こうに見える建物は、祠堂を保護している鞘堂です。 祠堂の門である、この唐門は桃山様式の一間一戸の平唐門(ひらからもん)で、出入り口の上部には花と流水文(りゅうすいもん)の透かし彫りがあります。 唐門と祠堂は水戸初代藩主徳川頼房が、そして墓塔は頼房の三男で水戸2代藩主となる光圀が英勝院の一周忌のため寛永20年(1643)に建立しました。東(左手)から右の西方向へ、祠堂、墓塔、来迎の三尊石仏という順に配置されています。 唐門の左手向こうにピンクの花を付けたワビスケ(ツバキ)が見えます。このワビスケは鎌倉市指定天然記念物で、樹齢100年を越え樹高が6mもある大きな木です。 [語句説明] 広辞苑によれば、つぎのとおりです。 ◎唐門(からもん) = 唐破風(からはふ)造りの屋根の門。平入りの平唐門と妻入りの向唐門(むかいからもん)とがある。 ◎祠堂(しどう) = ①(家の中の)祖先の霊を祀る所。寺院で、俗家の位牌をまとめて安置する位牌堂。持仏堂。たまや。 ②神仏をまつる小さい建物。ほこら。 ③省略 ◎鞘堂(さやどう) = 風雨を防ぎ、社殿・仏堂を保護するため、その外におおいかけた建物。 |
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