鎌倉英勝寺仏殿蟇股の十二支彫刻 |
仏殿裳階(もこし)(Note 1)の蟇股(かえるまた)(Note 2)には十二支(Note 3)の精巧な彫刻が配されており、それぞれが仏殿中心から見た方角を示します。 |
子 後 面 中 央 北 |
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丑 後 面 左 北 北 東 |
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寅 右 側 面 右 東 北 東 |
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卯 右 側 面 中 央 東 |
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辰 右 側 面 左 東 南 東 |
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巳 正 面 右 南 南 東 |
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午 正 面 中 央 南 |
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未 正 面 左 南 南 西 |
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申 左 側 面 右 西 南 西 |
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酉 左 側 面 中 央 西 |
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戌 左 側 面 左 西 北 西 |
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亥 後 面 右 北 北 西 |
2007/1/28初回撮影 --> 2007/2/10撮り直し --> 2008/3/15撮り直し --> 2010/5/1撮り直し
--> 2011/5/21撮り直し 彫刻の制作者は、鎌倉の仏師、水戸藩細工人の前田介十郎さん、同じく水戸藩細工人の太田九藏(一有)の何れかだと思います。 平成23年(2011)3月に竣工した山門復興事業に伴い、各所の整備が行なわれました。仏殿蟇股の彫刻もその対象になったようで、長期間取り外されていた丑(うし)の彫刻が修復されて復帰しました。 さらに、寅(とら)、午(うま)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(いのしし)の足の欠損部分も修復されましたので、撮り直しました。 なお、山門の蟇股にも彫刻が施されています。 [語句説明] 広辞苑によれば、つぎのとおりです。 Note 1: 裳階(もこし) = 建物の軒下壁面に造られる庇(ひさし)様の差掛(さしかけ)。これのある建物を雪打造(ゆたづくり)という。法隆寺金堂・薬師寺三重塔に見られる。雪打(ゆた)。しょうかい。 Note 2: 蟇股(かえるまた) = 社寺建築で荷重を支えるための部材。下方が開いて蛙の股のような形をしているからいう。後には装飾用。厚い板でできた板蟇股と、内部をくりぬいた本蟇股とがある。 Note 3: 十二支 = 暦法で、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)の称。中国で十二宮のおのおのに獣をあてたのに基づくという。すなわち子は鼠、丑は牛、寅は虎、卯は兎、辰は竜、巳は蛇、午は馬、未は羊、申は猿、酉は鶏、戌は犬、亥は猪。そのおのおのを時刻および方角の名とする。 |
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