再造された義公塑像

『再造された道服姿の義公(徳川光圀)塑像』 『水戸義公傳』(佐藤進著 明治44年博文館発行)所載
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私の直系の先祖、太田九藏一有は、水戸2代藩主徳川光圀存命中の元禄時代に道服姿の義公塑像を制作しました。
太田一有が制作した塑像は、3代藩主徳川綱條(粛公)が西山荘跡地に建てた惠日庵(えにちあん)に約100年間安置されていましたが、文化14年8月4日(1817/9/20)の火災で惠日庵もろとも焼失してしまいました。
したがって、上の写真は太田一有作のオリジナルではなく、天保5年(1834)に9代藩主徳川齋昭久昌寺に伝わる義公假面を原型として細工人に再造させた塑像です。「後舊の如く(元のように)」再造されたということから、オリジナルの雰囲気は継承されていると思います。
久昌寺に伝わる義公假面は合計3面あり、太田一有制作の義公20~30歳と50歳、そして同僚の前田介十郎さん制作の義公30歳のものです。(『水戸市史』中巻(一) Page 904~917、および Page 947)
また、久昌寺には上の写真の義公塑像とは別の小型の義公尊像が伝わっています。久昌寺の案内書によれば「水戸三世・綱條公、至孝の念篤く、名工に命じて尊像を造立し、支藩に一門の家宝として与えしものという。」とのことです。制作者は不明です。
義公の兄松平頼重が初代藩主となった高松藩に与えられたか否かは不明ですが、頼重は粛公の実父ですから与えられた可能性は高いと思います。

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