NY郊外のピンクのハナミズキ

『NY郊外のピンクのハナミズキ(花水木)』 ニューヨーク州ニューヨーク市クイーンズ区
Googleマップ 米国ニューヨーク  2003年5月8日撮影 日本との時差はこちら。ニューヨーク州の位置はこちら
ここは、ニューヨーク出張時に定宿にしているクイーンズのホテルからベイサイド駅までの住宅地です。
出勤のため、これから電車に乗ってナッソー郡のポートワシントン駅まで行きます。
ハナミズキは、このような大木が多いです。左下のピンクと真っ赤な花はツツジです。
マンハッタンのセントラルパークは桜がたくさん咲いて見事(
Note)ですが、郊外ではこの家のようにハナミズキが多く見られます。
1912(明治45)年、東京市長の尾崎行雄がワシントンDCに桜の苗木6040本を贈り、3年後の1915(大正4)年に返礼として白のハナミズキ40本が、さらに1917(大正6)年にはピンクのハナミズキ12本が米国政府から贈られました。日本へのハナミズキ導入は、これが始まりです。
白いハナミズキはこちら。ベイサイド駅前のピンクのハナミズキはこちら。日本のハナミズキはこちら

[ヤマボウシとハナミズキの見分け方]
①ヤマボウシの苞は先に行くほど幅が狭くなり、先端が尖った形状である。ハナミズキの苞の幅は先の方が広くなって丸っこい。先端の辺りが凹んでいたり、黒っぽくなっていて凹んでいるように見える。
②ヤマボウシは花柄が葉っぱの上まで長く伸び、空を向いて咲くので緑の葉っぱが白い(またはピンクの)帽子を被ったように見える。ハナミズキの花は、いろいろな位置に咲く。
③ヤマボウシの開花時期は、ハナミズキより1ヶ月遅い。ヤマボウシが咲くまで咲き残っているハナミズキはない。横浜での開花時期はハナミズキが4月中旬~5月中旬、ヤマボウシが5月中旬~6月中旬で、両者の開花時期は重ならない。
上記は私が両者を比較した印象です。権威ある文献からの引用ではありませんので参考程度にお受け取り下さい。

Note: セントラルパークに桜が満開のときに行ったことがありますが、カメラを持って行かなかったのが残念です。
ぽかぽか陽気だったのでクイーンズから電車に乗って散歩に行ったところ、見事な桜に圧倒されました。
こちらの人は日本人のように桜に特別の思い入れはないようですが、敷物を用意して桜の下で花見をしているグループもありました。花見ではなく、単に桜の木の下でお弁当を食べていただけかもしれません。日本のような酔っぱらいは見かけません。
こちらの人も綺麗だという感動はある様子で、女性から「これが桜なの?」と聞かれたので、「そのとおり、このピンクのは日本から来たソメイヨシノ(染井吉野)だよ。日本には黄緑色(ウコンザクラ(鬱金桜)を想定)のもあるよ…」などと得意になって説明してあげました。
NYには何十回も出張しましたが、セントラルパークで満開の桜に遭遇したのは、この一度だけです。

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