『鎌倉英勝寺 本尊の阿弥陀三尊立像』 平成21年(2009)2月11日撮影 江戸幕府3代将軍徳川家光から寄進された運慶作の阿弥陀三尊立像です。木造阿弥陀如来及両脇侍像龕(もくぞうあみだにょらいおよびりょうきょうじぞうがん)として平成19年(2007)6月8日に国指定重要文化財となりました。 仏殿の壁面上部には鳳凰、天井には天女の舞う姿や迦陵頻伽(かりょうびんが)、開基英勝院の実家である太田家(Note)の桔梗紋と徳川家の三葉葵紋などが極彩色で描かれています。 天井に固定されている二枚の梁牌は、平成25年(2012)8月7日に国指定重要文化財となった仏殿に含まれます。 Note: この太田家は、太田道灌系です。 太田道灌 摂津源氏(広くは清和源氏)であり、治承4年(1180)源頼朝に先んじて似仁王と共に平家に対して挙兵した源三位頼政(げんさんみ よりまさ)の子孫です。 我が太田氏は常陸平氏なので太田道灌との直接的な関係はありませんが、江戸時代の職場(水戸藩)の上司には摂津源氏系の太田氏がおられました。これは、天正18年(1590)に豊臣秀吉から関東移封を命じられた徳川家康が現地旧勢力の懐柔策として名家の子孫を積極的に登庸したという話を裏付けています。 また、水戸初代藩主徳川頼房の養母である家康側室の英勝院が太田道灌の玄孫であったため、それらの太田氏は水戸藩の要職に就きました。 [語句説明] 広辞苑によれば、つぎのとおりです。 阿弥陀三尊 = 中央に阿弥陀仏、その左右に脇侍(きょうじ)する観世音・勢至(せいし)の2菩薩。弥陀三尊。 |
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