過去帳の一例 太田九藏歳勝

『過去帳の一例 太田九藏歳勝(太田氏3代目)』
水戸神應寺(時宗)の過去帳で、太田氏が記録されている合計22枚のうちの1枚です。太田氏以外の名前と、住所の詳細部分は削除しました。
お寺の過去帳には、このように死亡年月日と戒名が記されており、俗名、住所、誰かとの続柄も記入されることがあります。
この例では「太田九藏」としか記されていませんが、享保9年(1724)に亡くなったのは、水戸2代藩主徳川光圀が開始した修史事業大日本史編纂に関わった太田氏3代目の九藏歳勝であることが位牌から分かります。
この例のとおり、過去帳はお寺にとっての時系列で追記されて行きますので檀家全てが一緒に記録されます。最近は個人情報保護云々の時代ではありますが、自分の先祖以外は誰だか分かりませんし、200年も300年も前のことですからお寺が過去帳を檀家以外に開示されることに問題はないと思います。

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