『フェニックスの遠景 1988』 アリゾナ州 1988年1月19日(日本時間)撮影 日本との時差はこちら。アリゾナ州の位置はこちら。 私の会社が日本総代理店をつとめている、アリゾナの州都フェニックスのICメーカを初訪問しました。背後の遠景が、フェニックスの町並みです。 カリフォルニアのシリコンバレー(Silicon Valley)に対抗して、フェニックスはシリコンデザート(Silicon Desert(荒野))と自称しているそうです。フェニックスにもモトローラ社をはじめ、半導体メーカが存在します。シエラネバダ山脈の雪解け水を引いているため、半導体製造に必要な良質の水が豊富なのだそうです。 この会社の重役であるフィッシャーさん(写真の外人さん(どっちが外人?))が、山が丸ごと公園になっている場所をご自身の車で案内して下さいました。 西部劇で見る大きなカクタスがたくさん聳えていて感激しました。カクタスの横から枝が伸び出るまでに100年を要するそうです。その、横に伸び出た枝が再び空に向かって育っているものがたくさんあります。 加えて、アリゾナの「州の木」である「パロ・ベルデ(Palo Verde)」が、「木」なのに幹も緑色なのをとても不思議に感じました。「これは木だよ。なのに幹が緑色だ。珍しいだろ?」とフィッシャーさんが教えてくれました。 凍った雪をバリバリ踏みしめて歩いた厳寒のNYから飛行機でフェニックスに着いたときには雨が降っていて、フワっと暖かく感じました。同じ国で、しかも同じ日なのに気候が全然違うのです。もっとも、日本でも北海道から沖縄へ移動すれば同じ体験ができますね。 上の写真を見て驚くのは、この頃は私もスマートだったということです。フィッシャーさんは、その後、フロリダの軍需産業大手の会社に移りました。「老後は温かい地域がいい」とおっしゃっていましたが、勝手なことを言わせていただけば、私はそれならこのフェニックス西側の山の向こうのCA(カリフォルニア州)の方がベターだと思います。軍需産業のメーカもたくさんあります。 たしかに老後もこのフェニックスに住むのはきついと感じます。真冬でさえ上の写真のように全く寒くありませんから、夏の暑さが尋常でないことは想像できます。タランチュラに噛まれて死ぬ子供がいるそうですし、サソリもサイドワインダーもいます。 フロリダは行ったことがありませんがゴルフ場にワニが出るそうですし湿度も高そうなので、やはりCAの、それもLA(ロサンジェルス郡)やサンディエゴ辺りがベストのように思います。サンフランシスコもまた良さそうです。サンフランシスコは同じCAでもLAより、かなり北に位置しますが暖流の影響を受けるそうで冬でもあまり寒くありませんでした。 CAの唯一の難点は、日本と同様に地震が多いことです。気候的にはいいのですが、日本より大きな地震が度々発生しています。地震の話題はこちら。 フィッシャーさん、勝手なことを言ってごめんなさい。フィッシャーさんはドイツ系だと言っていました。ご先祖は漁師(fisherman)だったのでしょう。 帰りには、フィッシャーさんを含め社員の皆さんが個人的にお金を出し合い、我々訪問者3名に鉢植えのサボテンをお土産として贈って下さいました。成田空港の検疫所で鉢の土を全部取り除かれましたが、そのサボテンは現在も綺麗な花を咲かせてくれています。 2024年のコメント: 最初は7 cmだったサボテンが36年経って70 cmまで育ちました。ただ、枯れたようになってしまって、ひこばえが元気に育って17 cmになっています。そこで70 cmの部分を切り落とし、17 cmのひこばえを大事に育てることにしました。フェニックスの皆様に改めて感謝! Note: フェニックスのスペリングは Phoenix です。「o」を抜かさぬようにご注意下さい。 |
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