米国の通貨 |
米国各州の記念クォーター(25セント硬貨)と1ドル硬貨 ★下記の1999~2008年は記念クォーターの発行年、州名の頭の数字は合衆国に加盟した順番、年月日は加盟日です。 ★全サムネイル(小さい写真)は、クリックすると拡大できます(米国旗を除く)。 上の写真のとおり1ドル硬貨も発行されていますが、ほとんど見かけません(1ドル紙幣より重いので持ち歩きたくない?・・・ですよね)。そこでこれを入手するため、電車に乗るときに窓口でなく自動販売機で釣り銭を目的にチケットを買いました。自動販売機は、1ドル硬貨や記念クォーターが、高確率で出てきます。50セント硬貨も発行されていますが、これもほとんど流通していません。 コインは、クォーターが一番多用途です。公衆電話(Note 1)はクォーターのみ、パーキングメータも特に都市部ではクォーターしか使えない機械が多いです。 ちなみに、紙幣は『$100』、『$50』、『$20』、『$10』、『$5』、『$1』が流通しています。2ドル札も発行されていますが見た覚えがありません。 100ドル札は、偽札でないことをマーカペンのようなものでチェックされたことが何度もあります。特にスーベニアショップ(おみやげ屋さん)は注意深いです。日本では平気で一万円札を使っていますが、米国ではN朝鮮製の偽100ドル札が出回っているので若干の気遣い(Note 2)が必要です。 外部リンク: The United States Mint 各州の記念クォーター The United States Mint の「50 State Quarters Program」という企画により、1999年から2008年まで毎年5州づつ各州の特徴をデザインした記念クォーターが発行されました。 この記念クォーターはアメリカ合衆国に加盟した順に発行され、1999年のデラウェア州が最初、2008年のハワイ州で終了です。 どこのMintで製造されたのかは、ジョージ・ワシントンの肖像の首の後にある小さなアルファベットで分かります。「P」はペンシルベニア州フィラデルフィア(Philadelphia)、「D」はコロラド州デンバー(Denver)のMintで製造されたことを示し、同じ州の記念クォーターが複数のMintで製造されています。サンフランシスコとウェストポイントのMintでも製造されているようです。 なお、2009年には同様のコンセプトでワシントン DC、そして米国のテリトリーであるプエルトリコ、グァム、アメリカンサモア、北マリアナ諸島、ヴァージン諸島の記念クォーターが発行されました。 謝辞: 記念クォーターの追加収集と、諸情報の監修に米国在住者のご協力を得ました。NY在住のNさんご一家と、そのお友達に感謝いたします。クォーターは銀色です。赤っぽく見えるのはスキャナーの特性が原因と思いますが協力者から提供された画像です。お陰様で50州の半数以上を占めています。 Note 1: 米国での電話 これは、2005年に出張したときの報告です。現時点では変化しているかもしれませんが、大差はないと思います。 米国からかける場合、料金を考えれば、訪問先の会社とか、お知り合いのご自宅の固定電話からかけさせていただくのが安いです。しかし、料金を払うと言っても受け取ってくれなくて気まずい思いをしないように、ここではそれ以外の方法を紹介します。 料金は、下記①のプリペイドカードが一番安いと思います。 ホテルの電話機から普通に、すなわち下記①のプリペイドカードを使わずにかける場合、市内通話は安く、無料のことすらありますが、市外通話と、とりわけ国際通話がとんでもなく高いホテルがあるので要注意です。「有名なホテルだから」と、安心してはいけません。しかし、1,000ドルを超えるような異常に高額な電話料金を請求されたときにフロントで抗議したら減額されたケースがあります。ホテルの電話料金は、かなり、いい加減です。 ・ 持参したPCからのFAX送信 ホテルの部屋の壁から出ている電話線のモジュラープラグを、それまで接続されていた電話機から外してFAXモデムのモジュラージャックへ差し替えれば可能です。 ただし、差し替えている間は電話が使えないことに留意しましょう。どこかからその部屋に電話がかかってきたとき、ホテルの交換手が部屋に接続しようとしてもつながらないからです。 PCからの送信ではなく、紙を送信したいときは、フロントへ持って行けば送ってくれます。「どの国への発信は1枚当たりいくら」と決まっているケースが多いと思いますので、宿泊料に加算してもらえばokです。「無料でいいよ」と言われたら・・・その人にいくらかのチップを渡してください。 ・ 持参したPCでホテルからインターネットに接続するケース 最近は電話線を使ってインターネットに接続するケースは希になったと思います。DSLが使えるホテルが増えており、ブラウジングは無料で可能なケースが多いようです。しかしe-mailは、送受信とも快適に使えるホテルがあった一方、受信はできても送信ができないホテルがありました。 部屋でDSLのLANケーブルが接続できるホテルが増えつつ(いまはたぶんほとんど)ありますが、無線LANしかなくて特定のエァリア、例えばロビーや会議室でしか使えないホテルもあります。概して日本の状況と大差はありません。最近は、たぶんDSLが光回線へ進化したと思います。 ①プリペイドカード 現地で電話をかける必要があるのでしたら、日本のセブンイレブンか出発空港、またはネットでKDDI(私は無関係)のスーパーワールドカードを買って行かれるとお得です。ネットの場合はカードを買うのではなく、カード番号を買う形です。 このカード(またはカード番号)があれば、公衆電話でも、ホテルの部屋の電話からでも気軽に国際電話をかけることができます。 カードは公衆電話に差し込むのではなく(日本のようなテレフォンカードがないので、公衆電話にはカードの差し込み口がありません)、カードに印字されている番号をプッシュボタンで入力します。米国の公衆電話は日本と違って受話器を上げればプッシュボタンの操作を受け付けます。 ホテルからかける場合は、先ずホテルで決まっている外線番号を押し、次にアクセス番号・カード番号・相手先の番号…の順に入力します。 ¥5,000カードでは、相当頻繁に日本にかけても短期間の渡米では使い切れないでしょう。 日本への帰国便がエンジントラブルでキャンセルされホテルで1泊せざるを得なくなったとき、鎌倉のご自宅へ連絡したいという方に私のカード番号を教えてかけさせてあげたことがありますが、大した金額ではありませんでした。 このカード(またはカード番号)は米国に限らず、世界中ほとんどの国から、ほとんどの国へかけられますし、日本国内でも使えますから渡米中に使い切れなくても無駄にはなりません。 唯一の難点はプッシュボタンをたくさん押さなければならないことで、間違えるとやり直しです。特に相手先番号の末尾を間違えたら悲劇です。 ②レンタル携帯電話 出張のように日本から常時連絡がとれる状態にしておく必要がある場合は、出発空港でレンタルの携帯電話を借りて行くと便利です・・・が、しかし通話料がものすごく高いですし、着信にも課金されますので金銭的余裕がない場合はきついです。私の場合、日本の本社からじゃんじゃんかけられ、帰国後に何万円もの請求が来て驚きました。 ③現用携帯電話の国際ローミング 現用の(日本の)携帯電話の機種で渡航先の国際ローミングが可能なら手続きをしてから出発してください。手続きは無料ですし、渡航先で着信を含めて一度も通話しなければ料金は請求されません。 通話料は米国から米国内へかけても②のレンタル携帯電話と同様に高いので、①のプリペイドカードとの併用がベストです。すなわち携帯電話は待ち受け専用と考え、ご自分からかけるときには①のプリペイドカードを使うのがお得です。 2013年7月現在の通話料金はドコモの場合、米国内への発信が\125/分、日本への発信が\140/分、その他の国への発信が\265/分、着信が\175/分です。やはり着信料が高いですね。日本国内では1通あたり\3のSMSが\100です。 Note 2: クレジットカード 買い物で$100も支払うようなケースではカードの方が便利ですし、偽札問題の面からお店の人もカードなら安心です。 しかし、現金も必要(Note 3)です。20ドル未満の買物は現金のみというお店もあります。もちろん、大規模店やホテルでは、どのカードでも使えます。 カード会社の相違点は、つぎのような印象です。 a) VISAとMASTERが、どこでも使えるので便利ですし、客側にはキャッシュバックがあるそうです。 b) AMEXは、小規模店では使えないことがあります。お店の人が、「手数料が高いので」と言っていました。逆に、客側はポイントが付くので使いたがるようです。DinersはAMEXより使えない店が多いです。 c) JCBは、『日本』が進出している西側のLA(たぶんハワイも)の、且つ日本人経営のお店だと使える場合が多いです。しかし、NYを含むそれ以外の地域では全く使えませんでした。 ところで、ホテルの宿泊料金も含めてカードでまかなう場合は使える限度額に注意すべきです。私はショッピングのポイントカードに付いてくるVISAやMASTERを使っていますので、長期滞在したときに限度額に達してしまったことがあります。ホテルのフロントで指摘され、カード会社に国際電話をかけて限度額を増額してもらいました。もちろん、年会費として何万円も払っておられるカードでしたら心配ご無用です。 Note 3: 現金は不要? 「米国はカード社会だから現金は一切不要!」と公言する人がいますが、そんなことはありません。 出発するときの両替は、低額紙幣を多くするのがベターです。特に1ドル札が必要です。1ドル札がないと、ホテルのチップに困ります。もし高額のドル紙幣しか持って行かなかった場合は、ホテルに着いたらすぐにフロントで両替してください。 滞在日数にもよりますが、1ドル札は20枚以上必要でしょう。そして5ドル札、10ドル札、20ドル札がたくさんあればok。カードがあるなら50ドル札や100ドル札はなくても大丈夫です。 低額紙幣を多くとは言っても、もし¥10万も¥20万も両替して行く場合は100ドル札も何枚か含めないと嵩張ってたいへんなことになります。 ただし、これは仕事での出張者である私を基準にしています。観光、しかも買い物を目的に渡米される方は、¥100万を限度としてお好きなだけ持って行ってください。しつこいですが1ドル札を忘れずに! そして、米国には、スリ、窃盗、強盗、置引き等、何でもいます。日本とは違うということを常に意識してください。(Note 4)(Note 5) Note 4: 強盗用の財布 普段使いの財布には100ドル札は1~2枚しか入れず、小額紙幣をたくさん、コインもいくつか入れておき、強盗に遭ったときは、その財布が入ったポケットを指さして「ここ」と言って下さい(Note 5)。何も渡さないと殺されます。 ポケットに手を入れると相手はピストルを取り出すと勘違いして撃たれることがあります。くれぐれも、「ここ」と指さして下さい。警官から運転免許証の提示を求められたときも、自分でポケットから取り出さず、「ここ」と指さして下さい。実際に警官に撃たれた人がいます。 高額紙幣を持ち歩く場合は普段使いの財布とは別のポケットに入れて下さい。腹巻きに隠す人もいますが、取り出すのが面倒です。 カードは、強盗に差し出す財布に入れておくと、後が面倒です。これも別のポケットに入れておくのがベターです。 Note 5 強盗用の財布 その2 普段使いの財布とは別途、強盗用の財布を用意しておくのもアリです。例えば50ドル札1枚、10ドル札5枚、1ドル札10枚、そして硬貨はクオーター(25セント)2個、5セント2個、1セント5個くらいを入れて上着の内ポケットに入れます。強盗に襲われたときは、内ポケットを指さして「ここ」と言うのです。ただし、この場合、もし普段使いの財布をしまうところを強盗に見られていたらアウトです。『普段使い』と、『強盗用』の両方の財布を盗られるでしょう。 |
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