皇帝ダリアの自動水やり装置 転じて自動肥料供給システム(Note 1)
★2013年6月、直径40cm、20リットルの鉢に3株が育っているため水不足という問題が発生しました。
暑くなってきたことと、3株とも大きく育ったことから、天気が良い日は早朝にたっぷり水をやっても昼頃にはうなだれてしまうようになりました。しかし、一日中見張っているわけにもいきませんので水やりの自動化を考えました。
電池式の給水タイマーは1万円強で市販されているのですが、取り敢えずこんな実験をしてみることにしました。
先ず、細い麻ひもの毛細管現象を利用できないかと予備実験をしましたところ、鉢の土の表面を部分的に濡らすことができることが分かりました。
それなら太くしてみようということで、φ8mmの麻なわを買ってきました。
2013年7月2日のコメント: 給水タンクの水の減り具合から計算しますと、φ8mmの麻なわ3本で3リットル/12時間程度の供給能力があるようです(計算はこちらをご参照下さい)。
しかし、真夏の晴天時には給水が追いつかないかもしれません。かといって麻なわの本数を増やすと、夜は供給過剰で鉢から溢れてしまいそうです。
麻なわがたるんで、また上昇するような形状になると、たるんだ部分から水が滴下してしまいます。そこで、たるまないようにφ3mmのアルミ線を3本使ってフォーミングしたところ好調です。
また、麻なわのどこかが葉っぱや茎などに触れても、そこから水が滴下することはありません。しかし、例えば木の板(下の写真の台)のように毛細管現象を生じる部分に触れると、そこから水が板にしみ込んで行ってしまいます。
2013年7月3日のコメント: 家の者に聞いたところ、昼頃に上の方が少しうなだれたので水をやったとのことです。そこで、麻なわの本数を2倍の6本に増やしてみました。出勤前にバケツの液肥が満タンであることを確認して帰宅後に見ると結構減っています。供給能力は4.2リットル/12時間程度です。
2013年7月9日のコメント: 梅雨が明けて、このシステムでは力不足ということが明確になりました。夜間は大丈夫ですが、晴れた日は昼前に上の方が撓垂れてしまいますので、市販されている『自動水やり器』を購入して設置しました。
ただ、『自動水やり器』は水道水を使いますから肥料を加えることができません。そこで、本システムを液肥供給装置として利用し、水の供給は『自動水やり器』に任せることにしました。その報告は『自動水やり器』をご覧下さい。1万円の価値は充分にあります。
2014年5月3日のコメント: 本システムは、水やりには非力でも肥料の自動供給には実用になりました。しかし、秋にはφ8mmの麻なわは真っ黒になってしまって気持ちが悪いですし、再度作るのが面倒なこともあって、肥料の供給は別の方法を考えました。

Note 1: 水やりの基本は「土の表面が乾いたら、たっぷり水をやる。でないと根腐れしてしまう。」ですが、しかし小さい鉢で大きな皇帝ダリア3本を育てることになってしまいましたので常に水と肥料が不足しているようで、根腐れなどしている暇がなさそうです。そこで、常時給水装置を考えた次第です。

★下記は、自動肥料供給システムに転じた後の写真と説明です。
水やりシステム全景その1 全景 その1
20リットルのポリバケツに液肥入りの水を溜めて給水タンクにしています。水やりの水で薄まりますので100倍程度という濃い状態にしています。
ポリバケツが空になったときに風で飛ばされないように、φ3mmのアルミ線で置き台に固定してあります。
水やりシステム全景その2 全景 その2
家の中から見た状態です。左側の給水タンク(液肥供給タンク)から右下の鉢まで麻なわの毛細管現象で水を導いています。
垂れ下がらないようにφ3mmのアルミ線3本でフォーミングしています。
水やりシステム 導水用麻なわ φ8mmの麻なわ
所定の長さに切ってから水に入れると泡が出てきます。水の中で何度か絞ると完全に水がしみ込みますので、給水タンクと皇帝ダリアの鉢との間にセットすればすぐに給水が始まります。
水やりシステム 給水タンク 給水タンク転じて液肥供給タンク
20リットルのポリバケツです。
液肥は濃い目の100倍です。
水やりシステム 導水用麻なわ3本 3本の麻なわ
三つの株それぞれの近くに麻なわを固定しました。
供給不足でしたので、この後、麻なわを6本にしました。
水やりシステム 麻なわ端末部 麻なわ端末部
麻なわの固定には、ステンレスの木ねじ(長さ5cm)を使っています。皇帝ダリアが金属アレルギーでないといいのですが。

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