コブシの花の下の葉っぱ クローズアップ

『コブシ(辛夷)の花の下の葉っぱ クローズアップ』 富岡公園 Googleマップ 富岡公園  2014年3月29日撮影
カメラ機種名: Canon EOS 5D Mark III, 撮影モード: 絞り優先AE, 絞り数値: 5.6, シャッター速度: 1/640, 測光方式: 評価測光, ISO感度: 100, 露出補正: +2/3, ホワイトバランス: オート, 長秒時露光のノイズ低減: 自動, 高感度撮影時のノイズ低減: 標準, 高輝度側・階調優先: しない, オートライティングオプティマイザ: 標準, 周辺光量補正: する, 色収差補正: する
レンズ: EF70-200mm f/2.8L IS II USM + EF2xIII, 焦点距離: 400.0mm, 画像サイズ: 5760x3840を1024x683にリサイズ


中央の花は葉っぱが2枚付いています。その左下のぼけている花は、葉っぱが1枚のようです。
全体を見てみましたところ葉っぱが1枚の花が多く、2枚付いている花もかなりありますが、葉っぱが1枚も付いていない花は見当たりませんでした。したがって、この木はタムシバ(田虫葉)ではなくコブシ(辛夷)であるということになります。山野に自生しているものにはタムシバが多いそうですが、市区町村が公園等に栽植したものはコブシが多いようです。
コブシの花のアップはこちら。広角写真はこちら

[コブシとハクモクレンの見分け方]
①コブシの花の向きはバラバラ。ハクモクレンの花は空に向かって咲く。真横より下へは向かない。
②コブシの花弁は6枚。ハクモクレンは花弁に似た白い萼(ガク)が3枚加わるため9枚に見える。
③コブシの花はハクモクレンより小さく、花弁が薄くて幅が狭い。ハクモクレンの花弁は幅が広く厚い。
④コブシの花は早く全開するが、ハクモクレンは花弁の展開が少なく、全開するのは散る間際だけ。
⑤コブシの花は、付け根に緑色の葉っぱが1枚以上着いているものが多い。葉っぱのないコブシ(
Note)の花もあるが、ハクモクレンにはこの葉っぱがないので、あればコブシと断定してよい。(上の写真で左下の花の付け根に長い葉っぱと短い葉っぱが1枚ずつ付いているのが分かります。)
⑥コブシの樹高は10mを越えるものがある。ハクモクレンは4~5m止まり。
⑦コブシの枝は直線的に伸びる。ハクモクレンの枝はカクカクと方向転換しながら伸びる。
ハクモクレンの若い枝は垂直に元気よく伸びる。ビョーんと空に向かって伸びている茶色の若い枝があればハクモクレンと断定してよい。(ハクモクレンは、花も枝も空が好きなようです。)
Note: 1本の木に咲いている全部の花の付け根に葉っぱがなければ、それはコブシではなくタムシバ(田虫葉)という種類らしいです。
: 上記は私が両者を比較した印象です。権威ある文献からの引用ではありませんので参考程度にお受け取り下さい。

見分け方つながりで、ハナミズキとヤマボウシの見分け方はこちら

[語句説明] 広辞苑によれば、つぎのとおりです。
●コブシ(辛夷) = モクレン科の落葉高木。山野に自生、また観賞用に栽植。高さ約10メートル、早春、葉に先立って芳香ある白色六弁の大花を開く。果実は秋に熟し開裂、白糸で赤い種子を釣り下げる。材は緻密で器具・建築に、蕾は鎮静・鎮痛剤に、花は香水の原料に、樹皮・枝葉からはこぶし油をとる。ヤマアララギ。コブシハジカミ。(韓名「辛夷」は本来モクレンの称)。
ハクモクレン(白木蓮) = モクレン科の落葉高木。中国の原産。高さ5メートルに達し、葉は長楕円形。裏面に毛が多い。3~4月頃、白色の大形花を開く。花被は花弁・萼片合わせて9枚で、6枚のコブシより多く、肉質で香りがよい。観賞用。ハクレン。ビャクレン。韓名、玉蘭。

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