『富士山スカイライン西臼塚から望む富士山』 撮影場所: 静岡県富士宮市 富士山頂から南南西へ水平距離約7Km 標高1250m地点 2009年1月2日撮影 カメラ機種名: Canon EOS 40D, 撮影モード: プログラムAE, 絞り数値: 16.0, シャッター速度: 1/400, ISO感度: 400, ホワイトバランス: オート レンズ: EF16-35mm f/2.8L II USM, 焦点距離: 32.0mm(35mm換算=51.2mm),画像サイズ: 3888x2592を1024x683にリサイズ 山頂左上のピークが富士山最高地点の剣ヶ峰で、ここが標高3776mです。宝永火口と宝永山は画面の右外です。 ここから見る山体の傾斜は、左側(山体のほぼ西側)より右側(山体のほぼ南東側)の方が緩やかです。これは、右斜面に塚と呼ばれる小型の噴火口が集中しており、左側より右側の方が噴出物の量が多かったためかもしれません。 左斜面は大沢崩れの手前側(南側)の縁となっており、斜面の角度が急だと崩れやすいことを物語っているようです。 剣ヶ峰から右へ一旦低くなって再び高くなった部分が三島岳(みしまがたけ)、更に右へもう一度低くなった辺りに富士山本宮浅間神社奥宮があります。その右手の高い部分が駒ヶ岳だと思います。 富士山スカイラインは、二合目から富士宮口新五合目への登山区間を含めて全線が無料です。ただし、登山区間は11月下旬から翌年4月下旬までは全面通行止め、夏はマイカー規制でシャトルバスかシャトルタクシーしか通行できません。シャトルバスとシャトルタクシーは、水ヶ塚公園駐車場から発着しています。 富士山へは何度も来ているのですが、撮影目的としては初めて2008年1月2日に来たときは駿河湾から供給される水蒸気により雲が次々と発生するため、1時間待っても山頂付近に雲が張り付いたままでした。 今回は念願が叶って雲一つない絶好の撮影日和となり、水ヶ塚公園に隣接する腰切塚での撮影が済むと、すぐにここへ来ました。主役は富士山、脇役は森林限界の様子です。 Note: 宝永山 江戸時代の宝永4年(1707)12月16日から16日間続いた噴火で形成された、富士山本体南東にある側火山(寄生火山)で標高2693m。このときの三つの火口のうち最大の宝永第一火口は直径約1000 m。 この噴火では溶岩の流出はなかったものの、軽石を含む大量の火山灰で甚大な被害。御殿場、小山、山北町一帯は最大3mに及ぶ火山灰が積もり壊滅的状況。江戸にも4cmの降灰。 現在、これが最後の噴火です。 この噴火は、私の親戚の川上氏が水戸から鎌倉英勝寺に出張しているときに発生しました。鎌倉は16cm以上の降灰量でしたから、火山灰の処理がたいへんだったと想像します。 |
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