『骨粗鬆症』に起因する『胸椎圧迫骨折』
こんな病気になるなんて、予想だにしませんでした。

2016年7月頃から背中に変な痛みを感じるようになりました。上半身を少しでもひねると胃の後の少し右側にビシー!と激痛が走ります。ぎっくり腰とは明らかに違いますので「内臓から来ているのかもしれない」ということで、近所の内科で胃カメラで診ていただいたところ胃潰瘍が見つかりました。ところが、胃潰瘍が治癒してもビシー!はひどくなるばかりです。

次に、近所の整形外科で診ていただきました。X線画像を私が見ても分かりませんでしたが、先生は「この症状は脊椎の圧迫骨折」と見抜いたようです。南共済病院に紹介して下さりMRIで骨折が判明しました。T1強調の画像を見ると、縦に列んでいる椎体の1個だけが真っ黒くなっています。「これ、骨折ですよ」となりました。椎体が大きく潰れればX線でもサイズの違いとして分かるのですが、そこまでは変形していないようです。脊椎は上から頸椎、胸椎、腰椎と区分けされており、胸椎の一番下(たぶん)の椎体です。
南共済病院で最初に「腫瘍(ガン)の可能性もある」と言われましたが、MRIで「腫瘍ではない」ということも分かりました。ヘッドフォンで耳を塞いでいても「ピー、ガー、ダンダン、ガンガン」と、やかましいMRIですが、素晴らしい機材です。閉所恐怖症ではないという自信がありませんので、20分間、一度も目を開けずに頑張って寝ていました。

それでは骨折の原因は?ということですが、尻餅をついたり階段から落ちたりしたことはありません。そこで「骨粗鬆症の疑いがあるので骨密度を測定する」ということになりました。骨密度は、2種類のエネルギーのX線を使うという、MRIのように大きな装置で測定してくれました。結果は「股関節・大腿骨は若い人以上の骨密度なので優秀。ところが脊椎は同年齢よりはるかに低い値なので、診断としては骨粗鬆症。」でした。「骨粗鬆症は多くの子供を出産された、且つ高齢のおばあちゃんの病気」と認識していた私にとって、この宣告はショックでした。
このとき先生から言われたのは、「①簡易骨密度計では、今回のように部位によって骨密度が異なるケースでは骨粗鬆症を発見できなかっただろう。②骨粗鬆症なので治癒に長期間を要す。胸椎圧迫骨折が治っても、骨密度が上がらないと骨折を繰り返す。背伸びをしただけでも再発することがある。③牛乳・ヨーグルト・チーズ等と一緒にシャケを食べると良い。カルシウムの吸収のためにビタミンDが必要であり、シャケは切り身の1/4でも必要量のビタミンDが含まれる。」です。それ以来、指導に添った食生活をしています。

胸椎圧迫骨折は、特に寝起きがたいへんです。すぐにビシー!が来ますので背中に力が入らないように、且つ上半身をひねらないようにしながら右腕で支えつつそーっと右を下にして横向きに寝てからゆっくり仰向けになり、次に両腕で腰を持ち上げながら位置を微調整して布団の中央に移動します。ここまで来れば、ゆっくり寝ることができます。起きるときは、その逆です。
起きてしまえば痛みませんので歩くことはできます。しかし、少しでもつまづいたり、不用意に振り返ったり(つまり上半身をひねったり)、電車やバスのつり革につかまっているときに揺れたり押されたりしてビシー!と来たことが何回もありましたので、会社へ長期間出勤していません。足の調子も悪化しているため、もう出勤は勘弁していただきたいと思っています。骨折が治ったら下肢静脈瘤の治療です。下肢静脈瘤でくるぶしの辺りに潰瘍ができましたが、リビメックスという薬で何とか治まっています。

コルセットは南共済病院で簡易タイプ(約\700(3割負担))を出して下さいましたが、近所の整形外科でもっと頑丈なものを作っていただきました。石膏で型をとり、完成は1週間後です。腰骨の中程から脇の下までガチガチに固定されます。ですから椅子に座るとずり上がって脇の下が突き上げられます。2週間ほどは就寝中も装着させられました。安心感は抜群ですが、とにかく窮屈! 腰を曲げにくいので腰痛が起きます。費用は約\3万を現金で支払い、後日、健康保険組合から約\2万が戻って来ました。
頑丈なコルセットを装着して2ヶ月が経過した頃にビシー!が頻繁には来なくなりましたので簡易タイプに戻しました。まだ少しでも上半身をひねると同じ場所が痛みますので簡易タイプであってもコルセットは手放せません。

なお、胸椎でも腰椎でも圧迫骨折は、尻餅をついたり階段や脚立から落ちたりしたときばかりでなく、椅子に勢いよく座っただけでも発症することがあるそうです。特に骨粗鬆症の人は、高いところへ物を載せようとしただけで発症することがあるので要注意とのことです。
骨粗鬆症でない人も、60歳を過ぎたら何が起きるか分かりません。どうぞ上記を知識として持っていただきまして注意しながら生活なさって下さい。

①病気つながりで、尿路結石の話題はこちら
②病気つながりで、大腸ガンの写真はこちら(PDF)。2016/1/28、大腸内視鏡検査により巨大ポリープ(巨大だが良性)と大腸ガンが発覚。2016/2/16、無事切除。
③大腸ガン1年後の健診結果はこちら(PDF)。2017/3/14、大腸ガンと他のポリープの切除痕は正常に治癒。小さいポリープが新たに発見されたが取り敢えず温存。
④大腸ガン2年後の健診(2018)は、事後に報告予定。

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