ホトトギスの観察 2016

『ホトトギスの観察 2016』 我が家  撮影日時 2016/10/28 9:13:11
カメラ機種名: Canon EOS-1D X Mark II, 撮影モード: 絞り優先AE, 絞り数値: 11, シャッター速度: 1/320, 測光方式: 評価測光, 露出補正: 0, ISO感度: 20000, ホワイトバランス: オート(ホワイト優先), ピクチャースタイル: ディテール重視, 測距エリア選択モード: スポット AF, AFモード: ワンショット AF, 長秒時露光のノイズ低減: 自動, 高感度撮影時のノイズ低減: 標準, 高輝度側・階調優先: しない, オートライティングオプティマイザ: 強め, 周辺光量補正: する, 色収差補正: する, 歪曲補正: する, 回折補正: する, 画質: RAWからJPEGに現像
レンズ: EF100mm f/2.8L Macro IS USM, 焦点距離: 100.0mm, 画像サイズ: 3648x5472を1024x1536にリサイズ

ホウジャクが好むホトトギスの花を観察してみました。
写真にマウスカーソルを置くと、下記のA(萼(ガク))とB(花びら)の位置が表示されます。

濃い紫色の斑点はもちろんのこと巨大なシベが印象的な花で、雌シベが大きく、3方向に展開した先の直径が約15 mmあります。3方向に開いたその先がさらに二股に分かれています。
萼(
A)の内面にも花びら(B)と同じか、もう少し濃く大きな紫の斑点がありますので花びら(B)が6枚あるように見えますが、3枚の萼(A)と3枚の花びら(B)で構成されています。
蕾のときは外側が3枚の萼(
A)で覆われています。そして開花するとき、大きなシベに押し割られるように萼(A)が開いて3枚の花びら(B)とシベが現われます。
萼(A)は、先端から2 mmほどが90度かそれ以上の角度で反り返っています。花びら(B)も先端から1 mm弱が僅かに反りますが、90度に達するものはないようです。
展開角度は萼(
A)も花びら(B)もほぼ同じで、最大45度程度です。花の直径は約36 mm、高さは約25 mm(雌シベの上端)です。
極端に大きい花や小さい花はなく、全体的に粒が揃っています。

画面の右端に見える緑色の部分は、先に咲き終わった花の種です。断面は三角形。シベの内側で形成され、その時点の直径は約2 mm、長さは約14 mmです。その後、成長するものは直径約5 mm、高さ約27 mmになります。成長する種は1本の茎に1~3本ほどのことが多く、種は負担になるので多くは無理なんだろうなと思っていたところ、何と6本も大きな種を付けている茎が1本だけあります。

[語句説明] 広辞苑によれば、つぎのとおりです。
杜鵑草(
Note)(ほととぎす) = ユリ科の多年草。山地に自生。茎は高さ60~90センチメートルで、毛が密生。葉は長楕円形。秋、白色に紫色の斑点の散在する花を開く。和名は花の模様が鳥のホトトギスの腹の斑紋に似るため。同属にヤマホトトギスなど数種あり、その総称(属名)として呼ぶこともある。韓名、油点草。<季語: 秋>

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